フォトフェイシャルを10年続けるとどうなる?「老ける」「やめたほうがいい」と言われる理由|みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科|大阪・箕面・茨木・池田

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フォトフェイシャルを10年続けるとどうなる?「老ける」「やめたほうがいい」と言われる理由|みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科|大阪・箕面・茨木・池田

「フォトフェイシャルを続けると老けるって本当?」「10年後はどうなるの?」「やめたほうがいいという口コミを見た」——フォトフェイシャルは長く続ける人が多い治療だからこそ、こうした不安の声も検索されています。

結論から言うと、フォトフェイシャルを続けることで肌が「老ける」という医学的な根拠は、私たちが確認した範囲では見当たりません。IPL(光治療)は角質を削らない治療で、皮膚が薄くなるという報告も確認した範囲ではありません。むしろ、紫外線で毎年積み重なるシミ・くすみ・赤みを定期的に整える「肌のメンテナンス」として続ける価値がある治療だと、私たちは考えています。やめても治療前より悪くなる「リバウンド」が起きたという報告は確認した範囲ではなく、治療前と同じ速さで紫外線による老化(光老化)が進むだけです。

この記事では、大阪・箕面のみのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科の日本皮膚科学会認定皮膚科専門医が、「老ける」と言われる理由、10年続けた肌がどうなるか、やめたらどうなるか、本当にやめたほうがいい人、デメリットと失敗しないポイントを、論文の根拠を示しながら解説します。フォトフェイシャルの基本はフォトフェイシャルとは?効果・仕組み・向いている人にまとめています。

結論|続けて「老ける」根拠はなく、肌メンテナンスとして続ける価値がある

肌の老化の大部分は紫外線による「光老化」です。シミ・くすみ・毛細血管拡張・キメの乱れは、紫外線を浴び続ける限り年々積み重なります。フォトフェイシャル(IPL)は、こうして積み重なった色ムラ・赤みに光を当てて整える治療で、老化の原因そのもの(紫外線)を止める治療ではありません。

つまり、続けている間は「積み重なった分を定期的にリセットしている」状態で、やめれば「リセットをやめて、元の速さで光老化が進む」状態に戻ります。治療によって老化が加速するという報告は、私たちが確認した範囲ではありません。だからこそ、1クールで終わりにするより、年2〜4回のメンテナンスとして続けるほうが、色ムラと赤みの蓄積を抑えやすいと考えています。

長期の経過を追った報告としては、米国の皮膚科医 Weiss らが、顔・首・胸に IPL を受けた80人を治療開始から4年後に評価した研究があります。4年後の時点で、肌のキメは83%、毛細血管拡張は82%、まだらな色素沈着は79%の人で改善が保たれていました(治療回数の中央値は3回)。副作用は一時的な軽いかさぶた(19%)、赤み(15%)、紫斑(6%)で、いずれも一過性でした。IPL の効果が数年単位で続きうること、長期で肌が悪化したという所見がないことを示す代表的な報告です。この研究の条件での結果で、持続には個人差があります。

「老ける」と言われる3つの理由

根拠がないのに「老ける」という話が出回るのには、いくつかの背景があります。

  • 理由1: 照射後の一時的な乾燥・赤みを「肌が弱った」と感じる……光の熱で角質の水分が一時的に減り、数日は乾燥しやすくなります。保湿で回復する一時的な変化で、老化ではありません
  • 理由2: 出力の上げすぎ・間隔の詰めすぎによるトラブル……過剰な設定ではやけど(火傷。医学的には熱傷)・色素沈着が起こりえます。これは「続けたから」ではなく「設定が適切でなかったから」起こる合併症で、医師の診察と出力調整で起こりにくくなります
  • 理由3: 「ビニール肌」「皮膚が薄くなる」との混同……ビニール肌は、ピーリングやスクラブのやりすぎで角質が削れて肌がテカって見える状態を指す俗称です。IPL は角質を削らない非侵襲(ノンアブレイティブ)の治療で、皮膚が薄くなるという報告も私たちが確認した範囲ではありません。Bitter の研究では、全顔 IPL を4回以上受けた49人で皮膚生検を含めて評価し、傷あとを残さずに肌の粗さ・色ムラ・毛穴・毛細血管拡張が90%超の人で目に見えて改善したと報告されています

さらに、スタンフォード大学の Chang らは、加齢した皮膚の遺伝子発現パターンが広帯域光(IPL の一種)の治療後に若い皮膚のパターンに近づいたと報告しています(2013年、パイロット研究)。小規模な研究なので「若返りが証明された」とまでは言えませんが、少なくとも「光治療が肌を老けさせる」という方向の結果ではありません。

10年続けた肌はどうなる?|メンテナンスとして続ける意味

10年という長さそのものを追跡した研究はまだなく、以下はみのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科での一般的な進め方です。

  • 最初の1クール(1か月間隔で5回程度)……積み重なったシミ・そばかす・赤み・くすみを一通り整える時期。ここで「治療前よりどれだけ変わったか」を写真で判定します
  • 2年目以降……3か月〜半年に1回のメンテナンスに移行。新しくできた薄いシミや赤みをその都度整え、「大きく崩れる前に戻す」運用になります
  • 10年後……色ムラ・赤みの蓄積を抑えることを目標に、メンテナンスを続けます。たるみや深いしわは IPL の守備範囲ではないため、それらは別の治療の検討対象です

ポイントは「10年同じ出力を打ち続ける」のではなく、そのときの肌状態に合わせて医師がフィルターと出力を変えていくことです。日本人を対象にした Negishi らの報告では、IPL による光治療で色素斑は90%超、毛細血管拡張は83%超の人で「良い〜非常に良い」と評価され、合併症は軽微なものが4例のみでした。回数と間隔は回数・間隔の記事で解説しています。

やめたらどうなる?

フォトフェイシャルをやめても、治療前より悪くなる「リバウンド」が起きたという報告は、私たちが確認した範囲ではありません。剥がれたシミがやめた直後に一斉に戻るわけではありませんが、紫外線で同じ場所に再びできることはあります。起こるのは次の2つです。

  • 紫外線を浴び続ければ、新しいシミ・くすみ・赤みが治療前と同じペースで積み重なる
  • キメや毛穴の変化は個人差が大きく、数か月〜数年かけて少しずつ治療前の状態に近づく

やめるときは、最後の照射から3〜6か月後の肌を見て「このままで満足か」「年2〜4回のメンテナンスに切り替えるか」を決めるのが現実的です。シミ・くすみ・赤みを「ためない」ことを目標にするなら、完全にやめるより頻度を落として続けるほうが、積み重なりを戻す手間が少なくて済みます。再開したい場合も、診察で問題がなければ再開できます。

本当に「やめたほうがいい」人

続けること自体に問題はありませんが、次に当てはまる方は、いったん立ち止まって治療の見直しをおすすめします。

  • 肝斑の診断がつかないまま通常の出力で受けている……肝斑は光で悪化しうるため、低出力・短パルスの肝斑モードと内服の併用に切り替える必要があります。Negishi らの研究では、日本人女性223人のうち28.3%に、肉眼では見えない「ごく薄い肝斑」が紫外線写真で見つかり、この層に通常の IPL を行うと肝斑様の色素沈着が誘発されうること、穏やかな設定なら避けられたことが報告されています(肝斑の記事)
  • ADM・炎症後色素沈着・脂漏性角化症など、光治療の効果が限られる悩みに受けている……Qスイッチルビーレーザーやピコトーニングなど、悩みに合った治療に切り替えます
  • 効果判定をせずに回数だけ重ねている……1クール(5回程度)ごとに治療前の写真と比べ、変化がなければ原因(悩みの種類・出力・紫外線対策)を見直します(「効果なし」の原因の記事)
  • エステの光美容を「フォトフェイシャル」として受けている……医療機器による治療ではないため出力が弱い可能性があり、肝斑や皮膚疾患の見極めも行えません。一度、皮膚科で診断を受けることをおすすめします

デメリット・リスク

フォトフェイシャル(ステラM22)は自由診療です。治療内容・費用・リスクを把握したうえで判断してください。

  • 主な副作用……照射中の熱感・痛み、照射後の赤み・ほてり、濃いシミが一時的に濃く見える、かさぶた。まれに水ぶくれ・やけど・炎症後色素沈着・色素脱失・紫斑・瘢痕・ケロイド・硬毛化が報告されています
  • 肝斑の悪化……肝斑に通常の出力で照射すると悪化することがあります。診察で肝斑の有無を見極めてから照射条件を決めます
  • 「シミが濃くなった」……照射後数日は濃いシミがいったん濃く見え、3〜10日でかさぶたのように剥がれます。これは想定内の経過で、2週間以上濃いままなら診察で確認します
  • 費用……みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科では全顔 初回トライアル15,800円、1回24,800円、5回コース99,000円(税込)、別途診察料1,100円。長く続けるほど総額は増えるため、メンテナンス頻度は診察で相談してください(2026年11月時点。最新は治療ページをご参照ください)
  • 受けられない人……妊娠中の方(授乳中の方は要相談)、日焼け直後の方、光線過敏症の方、光に反応する薬を服用中の方、照射部位にケガや炎症がある方

経過の時系列はダウンタイム・経過の記事で解説しています。

動画で見るフォトフェイシャル(ステラM22)

みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科の YouTube チャンネルで、ステラM22 の施術の様子を公開しています。

医療用フォトフェイシャル ステラM22 を男性院長が受けてみた(YouTube)
▶ 医療用フォトフェイシャル ステラM22 を男性院長が受けてみた!マイナス10歳肌を目指すオーダーメイド治療を公開(約2分)

最新IPL機器「ステラM22」によるシミ治療を体験(YouTube)
▶ 最新IPL機器「ステラM22」によるシミ治療を体験!

失敗しないための4つのポイント

  • 1. 医師の診察で「シミの種類」を見極めてから始める……老人性色素斑・そばかす・肝斑・ADM・炎症後色素沈着で最適な治療が違います
  • 2. 1か月程度の間隔を守る……間隔を詰めても効果が高まる根拠はなく副作用のリスクが上がり、あけすぎると「積み重なり」を戻すのに時間がかかります
  • 3. 紫外線対策を続け、日焼け直後は照射しない……照射前後の遮光は、効果を保つためにも色素沈着を防ぐためにも欠かせません。Negishi らの研究でも、日焼け止めを常用している人は「ごく薄い肝斑」の頻度が有意に低いことが示されています
  • 4. 1クールごとに写真で効果判定をする……「何となく続ける」をやめ、変化を確認してから次のクールやメンテナンスを決めます

FAQ(よくある質問)

Q. 1回でも効果はありますか?
A. 1〜2週間後に肌のトーンが明るくなったと感じる方は多い一方、細かいシミや赤みは1か月程度の間隔で5回程度を1クールとして、段階的に改善を目指す治療です。個人差があります。

Q. 妊娠中・授乳中でも続けられますか?
A. 妊娠中の方は受けられません。授乳中の方は診察時にご相談ください。再開は出産・授乳の状況に合わせて決めます。

Q. 痛みはありますか?長く続けると痛みに弱くなりますか?
A. 冷却しながら照射するため、痛みは輪ゴムで弾かれる程度と感じる方が多く、麻酔は通常不要です(個人差あり)。続けることで痛みに弱くなるという報告は、私たちが確認した範囲ではありません。

まとめ|肌メンテナンスとして「正しく続ける」

フォトフェイシャルを続けて老けるという医学的根拠は確認した範囲ではなく、4年追跡の研究でも8割前後の人で改善が保たれていました(持続には個人差があります)。やめてもリバウンドを示す報告はなく、治療前と同じ速さで光老化が進むだけです。だからこそ、シミ・くすみ・赤みを「ためない」ための肌メンテナンスとして、医師の診察のもとで続けることをおすすめします。見直すべきなのは「続けること」ではなく、肝斑の見極めなしに受けている、効果判定をしていない、といった「続け方」です。大阪・箕面・茨木・池田エリアでご検討の方は、みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科へご相談ください。

参考文献

  • Weiss RA, Weiss MA, Beasley KL. Rejuvenation of photoaged skin: 5 years results with intense pulsed light of the face, neck, and chest. Dermatol Surg. 2002;28(12):1115-1119.(80人・4年追跡)
  • Bitter PH Jr. Noninvasive rejuvenation of photodamaged skin using serial, full-face intense pulsed light treatments. Dermatol Surg. 2000;26(9):835-842.
  • Chang AL, Bitter PH Jr, Qu K, et al. Rejuvenation of gene expression pattern of aged human skin by broadband light treatment: a pilot study. J Invest Dermatol. 2013;133(2):394-402.
  • Negishi K, Tezuka Y, Kushikata N, Wakamatsu S. Photorejuvenation for Asian skin by intense pulsed light. Dermatol Surg. 2001;27(7):627-631.
  • Negishi K, Kushikata N, Tezuka Y, et al. Study of the incidence and nature of “very subtle epidermal melasma” in relation to intense pulsed light treatment. Dermatol Surg. 2004;30(6):881-886.
  • 厚生労働科学研究費補助金 研究班(編)「美容医療診療指針 令和3年度改訂版」日本美容外科学会会報 Vol.44 特別号, 2022.
  • ルミナス・ビー・ジャパン株式会社「Stellar M22 IPLモデル 添付文書」(医療機器承認番号 30300BZX00035000、2026年6月改訂 第3版)

この記事の執筆・監修
花房崇明(医療法人佑諒会 理事長/みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科/日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・日本アレルギー学会認定アレルギー専門医・医学博士)。大阪大学医学部卒。英語論文73本を含む論文・学会発表100回超。

ステラM22(Stellar M22 IPLモデル)は国内で医療機器承認を受けていますが(承認番号 30300BZX00035000)、承認された使用目的は温熱効果による血流改善・疼痛・炎症の緩解であり、シミ・赤みなど美容目的の照射は承認範囲外(適応外使用)の自由診療です。費用・リスク・入手経路などの詳細はフォトフェイシャル(ステラM22)治療ページをご確認ください。機器は国内の製造販売業者から購入しています。主なリスク・副作用は照射後の赤み、一時的にシミが濃く見える、かさぶた、まれにやけど・水ぶくれ・色素沈着・色素脱失です。費用は全顔1回24,800円(税込・別途診察料1,100円)など、詳細は治療ページをご確認ください。

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監修医情報

医師 みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科 理事長 花房 崇明

略歴
  1. 1998年

    高槻中学校・高槻高等学校 卒業

  2. 2004年

    大阪大学医学部医学科 卒業

  3. 2004年

    大阪府立急性期・総合医療センター(最優秀研修医賞受賞)

  4. 2006年

    大阪大学医学部附属病院皮膚科

  5. 2007年

    東京都立墨東病院皮膚科

  6. 2012年

    大阪大学大学院医学系研究科皮膚科学 博士課程修了 医学博士取得

  7. 2012年

    大阪大学大学院医学系研究科皮膚科学 特任助教

  8. 2013年

    カリフォルニア大学サンフランシスコ校留学

  9. 2014年

    JCHO大阪病院皮膚科 医長

  10. 2015年

    東京医科歯科大学皮膚科 講師・外来医長/病棟医長

  11. 2017年

    千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科 開院

  12. 2019年

    医療法人佑諒会 理事長

  13. 2021年

    近畿大学医学部皮膚科非常勤講師

  14. 2021年

    江坂駅前花ふさ皮ふ科・美容皮膚科 開院

  15. 2024年

    みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科 開院

資格・所属学会
  • 医学博士(大阪大学大学院)
  • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
  • 日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
  • 日本抗加齢医学会認定抗加齢医専門医
  • 難病指定医