「フォトフェイシャルって何をする治療?」「レーザーと何が違う?」「自分のシミや赤みに効くの?」——美容皮膚科で最初に名前を聞く治療のひとつがフォトフェイシャルです。
結論から言うと、フォトフェイシャルは幅広い波長の光(IPL)を顔全体に照射して、シミ・そばかす・赤み・くすみ・毛穴の開きに同時に働きかける医療の光治療です。1回で完結する治療ではなく、1か月程度の間隔で複数回くり返して、肌全体の色ムラを段階的に整えていきます。
この記事では、大阪・箕面のみのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科の日本皮膚科学会認定皮膚科専門医が、フォトフェイシャルの仕組み、効果が期待できる悩み、回数・間隔、向いている人と向かない人、機種の違い、料金とダウンタイムまでをまとめて解説します。個別の論点は、シリーズ記事に詳しく書いていますので、気になるところから読み進めてください。

画像提供: ルミナス・ビー・ジャパン株式会社
フォトフェイシャルとは|IPL(光)でシミ・赤み・くすみを同時に整える治療
フォトフェイシャルは、IPL(Intense Pulsed Light:強い光のパルス)を使う治療の通称です。もともとは機器メーカーの商品名でしたが、現在は「IPLを顔全体に照射する光治療」の一般名として使われています。

Photofacial®ロゴ(画像提供: ルミナス・ビー・ジャパン株式会社)
レーザーとの違いは「光の幅」です。
- レーザー……単一の波長の光。ひとつの標的(例:濃いシミのメラニン)に集中して強く作用する
- IPL(フォトフェイシャル)……およそ500〜1,200nmの幅広い波長を含む光。フィルターで波長帯を選び、メラニン(シミ・そばかす)と血管のヘモグロビン(赤み)の両方に穏やかに作用する
つまり、レーザーは「一点を狙う」治療、フォトフェイシャルは「顔全体の色ムラを面で整える」治療です。みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科では、IPL機器としてステラM22(Stellar M22)を導入し、8種類の波長フィルターを悩みに応じて使い分けています。
フォトフェイシャルは医療機器を用いる医療行為で、医師の診察のもとで照射条件を決めます。シミに見えるものの中には肝斑のように光で悪化しうるものや、皮膚がんなど別の疾患が隠れている場合もあるため、照射前の診断が治療の一部です。
効果が期待できる悩み6つ
フォトフェイシャルが得意なのは「顔全体に散らばった、浅い色ムラ」です。悩みごとに、効き方の違いを押さえておきましょう。
- 細かいシミ(老人性色素斑)……メラニンに光が吸収され、数日かけてかさぶたのように浮いて剥がれることが多いです。濃く大きいシミは、ピコスポットなどのスポット治療のほうが向く場合があります
- そばかす(雀卵斑)……顔全体に散らばる薄い色素斑は、フォトフェイシャルが最も力を発揮しやすい悩みのひとつです
- 赤ら顔・毛細血管拡張……血管のヘモグロビンに光が作用し、頬や鼻まわりの赤みの軽減を目指します。回数を重ねて段階的に変化します(詳しくは赤ら顔治療の記事)
- ニキビ跡の赤み……炎症後に残った赤みは血管由来のため、光治療の対象になります。凹凸のあるニキビ跡は別の治療が必要です(ニキビ跡の記事)
- 毛穴の開き・キメ……光の熱が真皮に届き、コラーゲン産生を促すことで、キメや毛穴の目立ちの改善を目指します。変化はゆるやかで、1〜3か月かけて現れます(毛穴・肌質の記事)
- くすみ・トーンの暗さ……色ムラ全体が整うことで、肌が明るく見える「トーンアップ」を1〜2週間後に感じる方が多い項目です
反対に、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)や脂漏性角化症(盛り上がったシミ)、炎症後色素沈着はフォトフェイシャルの不得意分野で、Qスイッチルビーレーザーやピコトーニング、CO2レーザーなど別の治療をご提案します。「シミ」と一言で言っても種類によって最適な治療が違うため、まず診察で見極めることが大切です。
効果はいつから・何回で出る?
フォトフェイシャルは「複数回くり返す治療」です。目安は次のとおりです。
- 1〜2週間後……肌のトーンが明るくなったと感じる方が多い時期。濃いシミはいったん濃く見えたあと、かさぶたのように剥がれます
- 1〜3か月(3回目前後)……細かいシミ・そばかす・赤みの変化を実感しやすくなる時期
- 5回程度を1クール……1か月程度の間隔で5回を目安に進め、1クール後は3か月〜半年に1回のメンテナンスをご相談します
効果の現れ方には個人差があり、「1回で全部きれいに」を期待すると物足りなく感じることがあります。回数と間隔の考え方は回数・間隔の記事、「効果なし」と感じる原因は効果はいつからの記事で詳しく解説しています。
向いている人・向かない人
向いている人
- 顔全体に細かいシミ・そばかす・くすみが散らばっている
- 頬や鼻まわりの赤み、ニキビ跡の赤みが気になる
- ダウンタイムを長く取れず、当日からメイクをして日常生活を続けたい
- 複数の悩み(シミ・赤み・毛穴)を一度の治療でまとめてケアしたい
注意が必要な人・向かない人
- 肝斑がある方……通常の出力では悪化しうるため、低出力・短パルスの「肝斑モード」とトラネキサム酸などの内服を組み合わせます。肝斑かどうかの見極めが先です(肝斑の記事)
- 濃く大きいシミを1〜2回で取りたい方……ピコスポットやQスイッチルビーレーザーのスポット治療のほうが目的に合います
- 妊娠中の方(授乳中の方は要相談)、日焼け直後の方、光線過敏症の方、光に反応する薬を服用中の方……受けられない、または時期をずらしていただきます
- 照射部位にケガや皮膚の炎症がある方……治療できない可能性があります
該当するかどうかは診察時にお伝えください。治療の可否と、ほかの治療との組み合わせを医師がご提案します。
機種の違い|ステラM22・ルメッカ・BBL・ライムライトはどう違う?
クリニックのサイトを見ると、フォトフェイシャルの機器にはいくつかの名前が出てきます。
- ステラM22(ルミナス社)……8種類の波長フィルターを交換して、シミ向け・赤み向け・肝斑モードなどを使い分ける。みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科の導入機器
- ルメッカ(インモード社)……フィルターの波長帯や出力の設計が異なるIPL機器
- BBL(サイトン社)……IPL を用いる光治療機器。花ふさ皮ふ科グループでは千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科と江坂駅前花ふさ皮ふ科・美容皮膚科で採用しています
- ライムライト(キュテラ社)……IPL を用いる光治療機器
どれも「IPL」という同じ原理の機器で、違いはフィルターの種類、出力の設計、冷却の方式といった設定の幅です。各機器の国内承認状況は異なります(みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科のステラM22は国内承認機器です。承認区分の詳細は記事末尾をご覧ください)。機種の優劣で結果が決まるというより、医師がどの悩みにどの波長・出力を選ぶかが結果を左右します。機種比較はステラM22とルメッカの違いの記事、ステラM22の8種類のフィルターの使い分けはフィルターの記事をご覧ください。

ステラM22 本体(画像提供: ルミナス・ビー・ジャパン株式会社)
動画で見るフォトフェイシャル(ステラM22)
みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科の YouTube チャンネルで、ステラM22 の施術の様子を公開しています。

▶ 医療用フォトフェイシャル ステラM22 を男性院長が受けてみた!マイナス10歳肌を目指すオーダーメイド治療を公開(約2分)
料金とダウンタイムの目安
みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科のフォトフェイシャル(ステラM22)の料金は次のとおりです(税込・自由診療)。
- 全顔 初回トライアル 15,800円
- 全顔 1回 24,800円
- 全顔 5回コース 99,000円(1回あたり19,800円)
- 別途 診察料 1,100円。前腕・上腕・手の甲などの部位料金は治療ページの料金表をご覧ください
(2026年11月時点。最新は治療ページをご参照ください)
ダウンタイムは短く、当日からメイクと日常生活が可能です。冷却しながら照射するため痛みは輪ゴムで弾かれる程度と感じる方が多く、麻酔は通常不要です(個人差あり)。濃いシミは翌日〜3日で一時的に濃く見え、3〜10日ほどでかさぶたのように自然に剥がれます。照射後は赤みやほてりが出ることがあり、まれに水ぶくれ・やけど・炎症後色素沈着・色素脱失・紫斑・瘢痕・ケロイド・硬毛化が報告されています。気になる症状があれば、次回を待たずにご相談ください。経過の時系列はダウンタイム・経過の記事で解説しています。
FAQ(よくある質問)
Q. フォトフェイシャルが複数の悩みに同時に働くと言われる理由は?
A. シミ・赤み・くすみ・毛穴という複数の悩みに、1回の照射で同時に働きかけられるためです。1〜2週間でトーンアップを感じる方が多く、「肌全体が明るくなった」という変化が分かりやすいことが理由です。ただし濃いシミを1回で取る治療ではなく、複数回で段階的に整える治療です。個人差があります。
Q. 皮膚科(クリニック)とエステの光美容は何が違いますか?
A. クリニックのフォトフェイシャルは医療機器を医師の診察のもとで使う医療行為です。エステの光美容は医療機器による治療ではないため出力が弱い可能性があり、また医師によるシミ・赤みの診断(肝斑や皮膚疾患の見極め)はできません。
Q. フォトフェイシャルを「やめたほうがいい」人はいますか?
A. 肝斑の診断がついていないまま通常出力で照射を続けている方、ADMや炎症後色素沈着など光治療の効果が限られる悩みに受けている方、効果判定をせずに回数だけ重ねている方は、治療の見直しをおすすめします。妊娠中・日焼け直後・光線過敏症の方は時期や治療の変更が必要です。
まとめ|フォトフェイシャルは「診断して、面で整える」光治療
フォトフェイシャルは、IPLの幅広い光で顔全体の色ムラを面で整える医療の光治療です。細かいシミ・そばかす・赤み・くすみ・毛穴に向き、1か月程度の間隔で5回程度を1クールとして段階的に改善を目指します。濃いシミ・肝斑・ADMなど種類によっては別の治療が合うため、照射の前に医師の診断を受けることが結果を左右します。大阪・箕面・茨木・池田エリアでご検討の方は、みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科へお気軽にご相談ください。
参考文献
- 厚生労働科学研究費補助金 研究班(編)「美容医療診療指針 令和3年度改訂版」日本美容外科学会会報 Vol.44 特別号, 2022.(第1章 シミ・イボ CQ1-1-1「日光黒子(老人性色素斑)にレーザーや光治療(IPL)は有効か」、CQ1-1-2「肝斑にレーザーや光治療(IPL)は有効か」)
- ルミナス・ビー・ジャパン株式会社「Stellar M22 IPLモデル 添付文書」(医療機器承認番号 30300BZX00035000、2026年6月改訂 第3版)
- U.S. Food and Drug Administration. 510(k) Summary K193500 (Stellar M22), January 2020.
ステラM22(Stellar M22 IPLモデル)は国内で医療機器承認を受けていますが(承認番号 30300BZX00035000)、承認された使用目的は温熱効果による血流改善・疼痛・炎症の緩解であり、シミ・赤みなど美容目的の照射は承認範囲外(適応外使用)の自由診療です。費用・リスク・入手経路などの詳細はフォトフェイシャル(ステラM22)治療ページをご確認ください。機器は国内の製造販売業者から購入しています。主なリスク・副作用は照射後の赤み、一時的にシミが濃く見える、かさぶた、まれにやけど・水ぶくれ・色素沈着・色素脱失です。費用は全顔1回24,800円(税込・別途診察料1,100円)など、詳細は治療ページをご確認ください。
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