「円形脱毛症にはどんな治療法があるの?」「自分はどの治療になる?」——治療法の種類を知っておくと、診察での相談がスムーズになります。
この記事では、大阪・箕面のみのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科の日本皮膚科学会認定皮膚科専門医が、円形脱毛症の治療法を一つずつ解説します。
円形脱毛症の治療の基本方針
円形脱毛症の治療は、症状の重症度・タイプ・年齢・経過などをもとに、複数の選択肢から組み合わせて行います。「これ一つで全員治る」という万能の治療はなく、患者さんに合わせて方針を組み立てます。治療は健康保険の適用対象です。
ステロイド外用剤
脱毛斑にステロイドを塗る、もっとも基本的な治療です。脱毛範囲の縮小効果が期待され、症状や部位によってはセラフィンやグリチルリチンなどを併用することもあります。比較的軽症の方や、他治療と組み合わせる土台として用いられます。
フロジン外用液
血液促進・発毛促進効果が期待される外用液です。ステロイド外用剤と併用することがあります。
ステロイド局所注射
症状がひどく、長期化している場合などに、脱毛斑にステロイドを直接注射する治療です。注射時の痛み・治療後の皮膚陥没などが副作用として知られます。適応は医師が判断します。
内服治療(ステロイド・抗ヒスタミン剤など)
ステロイドの外用や注射で十分な効果が得られない場合、ステロイドの内服を行うことがあります。また、アトピー素因がある場合は抗ヒスタミン剤の内服も有効と言われています。
凍結療法(液体窒素)
脱毛斑を液体窒素で冷却し、脱毛範囲を縮小させる効果が期待される治療です。治療時に多少の痛みを感じることや、治療後に水疱が生じることがあります。
紫外線療法(エキシマライト)
脱毛斑にエキシマライトという治療機器で紫外線を照射する治療です。1週間に1〜3回程度の頻度で数か月かけて行います。副作用として、照射部位の軽いかゆみ・ヒリヒリ感・赤みが生じることがあります。
局所免疫療法(SADBE等)について
人工的に弱いかぶれを起こす薬剤を頭皮に塗り、その反応で発毛を促す治療です。子どもにも行うことがあり、重症の脱毛に検討される治療法ですが、保険適用外です。当院では局所免疫療法は行っていませんのでご了承ください。
重症型に対するステロイドパルス療法(点滴)
進行が早く、頭髪全体や体毛まで抜けてしまうような重症の脱毛症に対しては、ステロイドパルス療法(短期間・大量のステロイド点滴)が行われることがあります。入院が必要なため、当院では行わず、総合病院・大学病院をご紹介します。
重症型に対する内服JAK阻害薬
近年、重症の円形脱毛症に対して内服のJAK阻害薬(オルミエント・リットフーロ)が保険適用となりました。一定の重症度・対象年齢などの条件があり、医師が適応を判断します。詳細は別の記事で解説しています。
治療の選び方|医師との相談で決まる
どの治療を選ぶかは、症状の重症度・タイプ・経過・年齢・既往歴・ライフスタイルなどを踏まえて医師が判断します。患者さんのご希望と医療的な妥当性のバランスをみながら方針を立てます。
FAQ(よくある質問)
Q. 一番効く治療はどれですか?
A. 「一番効く治療」は患者さんの状態によって異なります。
Q. 治療は痛いですか?
A. 注射・凍結療法では痛みを感じることがあります。事前に説明します。
Q. 治療はどのくらい続けますか?
A. 症状と経過によります。経過観察を続けながら見直していきます。
Q. 当院でできない治療もありますか?
A. 局所免疫療法(SADBE)は行っていません。ステロイドパルスは紹介となります。
【皮膚科専門医による円形脱毛症の治療法まとめ】
円形脱毛症の治療には、外用・内服・注射・凍結療法・紫外線療法・新しい内服薬など複数の選択肢があり、症状に応じて組み合わせて行います。当院は保険診療として幅広い治療に対応し、必要に応じて大学病院・基幹病院との連携も行います。みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科では、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医が治療方針をご提案します。大阪・箕面・茨木・池田エリアでお困りの方はお気軽にご相談ください。
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