アビクリアの仕組み|1726nmレーザーが皮脂腺に作用する原理を皮膚科専門医が解説

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アビクリアの仕組み|1726nmレーザーが皮脂腺に作用する原理を皮膚科専門医が解説

アビクリアは「皮脂腺にアプローチするニキビ治療」と紹介されますが、具体的にどのような仕組みでニキビに作用するのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、アビクリアが用いる波長1726nmレーザーの原理、皮脂腺への作用の仕組み、国内承認の情報、痛みへの配慮までを、皮膚科専門医がわかりやすく解説します。

目次

皮脂腺とは|過剰な皮脂が肌トラブルを招く理由

皮脂腺は、毛穴に付随して皮脂を分泌する組織です。皮脂は肌の表面をうるおし、外部の刺激から守る役割を持っています。

しかし皮脂が過剰に分泌されると、毛穴が詰まりやすくなり、そこにアクネ菌が増殖して炎症が起こります。これがニキビ(尋常性ざ瘡)です。皮脂の過剰分泌は、ニキビの代表的な原因のひとつとされています。だからこそ、皮脂腺そのものにアプローチする発想が、ニキビ治療として注目されています。

アビクリアが皮脂腺に作用する仕組み

アビクリアは、波長1726nmのレーザーを用いる治療機器です。この波長には「皮脂に選択的に吸収されやすい」という特性があります。

レーザーのエネルギーが皮脂に吸収されることで、皮脂腺細胞に選択的にエネルギーが伝わり、ダメージを与えます。これにより、表皮(肌の表面)に影響を及ぼしにくい形で、皮脂の過剰な分泌を抑えることを目的としています。

ニキビの原因である皮脂の過剰分泌に直接働きかけるため、中等症から最重症のニキビについて、長期的な症状の改善が期待できるとされています。

アビクリアは国内初の承認を取得したニキビ治療レーザー機器

アビクリアは、2025年5月22日付で国内の製造販売承認を取得しています。概要は次のとおりです。

  • 販売名: AviClear レーザシステム
  • 一般的名称: ダイオードレーザ
  • 使用目的又は効果: 中等症から最重症の尋常性ざ瘡の治療に使用する
  • 製造販売承認番号: 30700BZX00107000
  • 分類: 高度管理医療機器(クラスⅢ)、特定保守管理医療機器、設置管理医療機器

アビクリアは、ニキビ治療を使用目的として国内で初めて製造販売承認を取得したレーザー治療機器です(出典:キュテラ株式会社プレスリリース)。「医療機器として国内で承認されている」ことは、機器を選ぶうえでの安心材料のひとつといえます。

なお、「医療機器が国内承認されていること」と「保険が適用されること」は別です。アビクリアによるニキビ治療は自由診療(保険適用外)にあたります。

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AviCool冷却システムと痛みへの配慮

レーザー治療では、照射時の熱による痛みが気になる方もいます。アビクリアにはAviCool™という冷却システムが搭載されており、施術中に皮膚を冷やしながら照射することで、痛みや不快感をやわらげる工夫がされています。

痛みの感じ方には個人差があります。痛みが心配な方は、カウンセリングの際に医師に相談しておくとよいでしょう。

皮脂の量はどう変わる?

アビクリアは皮脂腺にアプローチし、皮脂の過剰な分泌を抑えることを目的とした治療です。施術後、皮脂の状態がどのように変化するか、どの程度続くかには個人差があります。

皮脂は本来、肌に必要なものでもあります。アビクリアは「皮脂をゼロにする」治療ではなく、過剰な分泌を抑えてニキビができにくい状態を目指すものです。変化の程度や経過は、医師とともに確認していきましょう。

仕組みから見たメリットと知っておきたい点

仕組みから見たメリット

  • ニキビの原因のひとつである皮脂の過剰分泌に直接アプローチする治療です。
  • 針や注射、切開をともなわない方法で行われます。
  • ニキビ治療を使用目的として国内承認を取得した医療機器です。

知っておきたい点

  • 効果の出方や持続には個人差があります。
  • 承認された使用目的は中等症〜最重症のニキビ治療であり、ニキビ跡(クレーター)そのものを治す治療ではありません。
  • 一時的な赤み・乾燥・好転反応などが起こることがあります。

FAQ(よくある質問)

Q. アビクリアはなぜニキビに効くのですか?(クリックで表示)

A. 波長1726nmのレーザーが皮脂に選択的に吸収され、皮脂腺にダメージを与えることで皮脂の過剰分泌を抑えます。皮脂の過剰分泌はニキビの原因のひとつのため、その根本に働きかける治療とされています。

Q. アビクリアは厚生労働省に承認されていますか?(クリックで表示)

A. アビクリア(AviClear レーザシステム)は2025年5月に国内の製造販売承認を取得しています(承認番号 30700BZX00107000)。ニキビ治療を使用目的とした国内初のレーザー治療機器です。

Q. レーザーで肌の表面は傷つきませんか?(クリックで表示)

A. アビクリアの波長は皮脂に選択的に吸収される特性があり、表皮に影響を及ぼしにくい形で皮脂腺にアプローチすることを目的としています。ただし一時的な赤み等が生じることはあります。

Q. 痛みはありますか?(クリックで表示)

A. AviCool™冷却システムにより痛みをやわらげる工夫がされています。痛みの感じ方には個人差があるため、心配な場合はカウンセリングでご相談ください。

【皮膚科専門医によるアビクリアの仕組み解説のまとめ】

アビクリアは、ニキビの原因のひとつである皮脂の過剰分泌に、皮脂腺へのアプローチで働きかける治療です。

  • 仕組み: 波長1726nmのレーザーが皮脂に選択的に吸収され、皮脂腺にダメージを与えて皮脂の過剰分泌を抑えます。
  • 承認: 2025年5月に国内の製造販売承認を取得した、国内初のニキビ治療レーザー機器です(承認番号 30700BZX00107000)。
  • 痛みへの配慮: AviCool™冷却システムで痛みをやわらげる工夫がされています。

大阪・箕面でアビクリアの仕組みについて詳しく知りたい方は、みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科へご相談ください。皮膚科専門医が肌の状態をふまえてご説明します。

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参考

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監修医情報

医師 みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科 理事長 花房 崇明

略歴
  1. 1998年

    高槻中学校・高槻高等学校 卒業

  2. 2004年

    大阪大学医学部医学科 卒業

  3. 2004年

    大阪府立急性期・総合医療センター(最優秀研修医賞受賞)

  4. 2006年

    大阪大学医学部附属病院皮膚科

  5. 2007年

    東京都立墨東病院皮膚科

  6. 2012年

    大阪大学大学院医学系研究科皮膚科学 博士課程修了 医学博士取得

  7. 2012年

    大阪大学大学院医学系研究科皮膚科学 特任助教

  8. 2013年

    カリフォルニア大学サンフランシスコ校留学

  9. 2014年

    JCHO大阪病院皮膚科 医長

  10. 2015年

    東京医科歯科大学皮膚科 講師・外来医長/病棟医長

  11. 2017年

    千里中央花ふさ皮ふ科・美容皮膚科 開院

  12. 2019年

    医療法人佑諒会 理事長

  13. 2021年

    近畿大学医学部皮膚科非常勤講師

  14. 2021年

    江坂駅前花ふさ皮ふ科・美容皮膚科 開院

  15. 2024年

    みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科 開院

資格・所属学会
  • 医学博士(大阪大学大学院)
  • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
  • 日本アレルギー学会認定アレルギー専門医
  • 日本抗加齢医学会認定抗加齢医専門医
  • 難病指定医

医師 みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科 院長 角村 由紀子

略歴
  1. 2007年

    兵庫医科大学 卒業

  2. 2008年

    市立池田病院

  3. 2010年

    大阪大学医学部付属病院皮膚科

  4. 2010年

    市立池田病院皮膚科

  5. 2012年

    箕面市立病院皮膚科

  6. 2014年

    大阪大学医学部付属病院皮膚科

  7. 2015年

    大阪大学医学部付属病院皮膚科 教室

  8. 2018年

    市立豊中病院皮膚科

  9. 2020年

    医療法人恒潤会 非常勤

  10. 2023年

    医療法人義恵会自由が丘ファミリー皮ふ科 院長

  11. 2024年

    みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科 院長

資格・所属学会
  • 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
  • 日本アレルギー学会
  • 日本皮膚科学会
  • 日本美容皮膚科学会 正会員
  • 日本皮膚免疫アレルギー学会