「ニキビ跡の凹みがどうしても消えない」「アイスピックのように細く深いクレーターが気になる」——こうしたお悩みに対して、皮膚科で行われる治療のひとつがTCAクロス(ティーシーエー・クロス)です。
この記事では、大阪・箕面のみのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科の日本皮膚科学会認定皮膚科専門医が、TCAクロスの仕組み・効果・料金・ダウンタイム・リスクまで、はじめての方にもわかるように解説します。
TCAクロスとは|深いニキビ跡(クレーター)に用いる治療
TCAクロスとは、高濃度のトリクロロ酢酸(TCA:Trichloroacetic Acid)をニキビ跡の凹み一点一点にピンポイントで塗布する治療法です。「CROSS」は Chemical Reconstruction of Skin Scars の略で、直訳すると「化学的な皮膚瘢痕の再構築」という意味になります。
顔全体に薬剤を塗るケミカルピーリングとは異なり、TCAクロスは凹みの内部だけに薬剤を作用させるのが大きな特徴です。当院ではトリクロロ酢酸50%濃度を使用しています。
TCAクロスの作用機序|なぜ凹みが改善するのか
高濃度のトリクロロ酢酸を凹みの内部に塗布すると、塗った部分のたんぱく質が固まり(凝固反応)、皮膚が白く変化します。その後、皮膚は自然な治癒過程として、傷ついた部分にコラーゲンを補い、新しい皮膚を作っていきます。これにより、凹みの底が少しずつ持ち上がり、目立ちにくくなっていくことが期待できます。
周囲の健康な皮膚はできるだけ傷つけず、凹みの内部にだけ作用させるという発想の治療です。
TCAクロスの適応|どんなニキビ跡に向くか
TCAクロスは、すべてのニキビ跡に同じように向いているわけではありません。一般的に、次のようなタイプのニキビ跡で検討されます。
- アイスピック型のクレーター(穴が細く、深いタイプ)
- 小範囲に点在する深い凹み
- フラクショナルレーザーなどでは底まで届きにくい狭く深い凹み
一方、なだらかに広いボックス型・ローリング型のクレーターには、フラクショナル治療・ダーマペンなど別の選択肢が向くこともあります。どの治療が合うかは、診察で凹みのタイプを確認しながら判断します。
TCAクロスの料金|箕面院の費用
みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科でのTCAクロスは自費診療です。当院の料金は次のとおりです(すべて税込)。
| 範囲 | 料金(税込) |
|---|---|
| 初回カウンセリング料 | 1,100円 |
| 自由診療再診料 | 1,100円 |
| 10箇所まで | 11,000円 |
| 11〜20箇所 | 22,000円 |
| 鼻/こめかみ | 22,000円 |
| 両頬 | 44,000円 |
| 全顔 | 55,000円 |
最新の料金はTCAクロスのご案内ページもあわせてご確認ください。
施術時間・麻酔について
TCAクロスの施術時間は、約10分程度です。当院では基本的に麻酔は使用せずに行います。薬剤を点で塗布する瞬間にチクッとした刺激を感じることがありますが、短時間でおさまります。
ダウンタイム|かさぶた・赤み
TCAクロスの照射後は、塗布した点ごとに小さなかさぶた(瘡蓋)ができ、通常1週間以内にはがれてくるのが一般的です。無理にはがすと色素沈着のリスクが高くなるため、自然にはがれるのを待ちます。施術当日は2〜3時間程度ヒリヒリ感が続くことがあります。
TCAクロスのリスク・副作用
医療行為である以上、リスク・副作用がまったくないわけではありません。主に次のような症状が出ることがあります。
- 色素沈着(通常2〜3か月で薄くなることが多い)
- 施術後数時間のヒリヒリ感
- かさぶた、赤み
- まれに、瘢痕の悪化、感染
気になる症状が出たときは、自己判断せず当院にご相談ください。
効果の現れ方|回数と間隔の目安
TCAクロスは、1回でクレーターが完全に消えるという治療ではありません。1〜2か月の間隔をあけて複数回くり返しながら、少しずつ凹みを目立ちにくくしていく治療です。必要な回数や効果の出方には個人差があります。
FAQ(よくある質問)
Q. TCAクロスは1回で効果が出ますか?
A. 1回で完全に凹みが消えるわけではなく、通常は1〜2か月間隔で複数回くり返します。効果の出方には個人差があります。
Q. 麻酔は必要ですか?
A. 当院では基本的に麻酔なしで行います。塗布の瞬間にチクッとした刺激を感じることがあります。
Q. 施術後すぐに化粧できますか?
A. 当日はかさぶたができる前の状態のため、医師の指示に従ってください。多くの方は翌日以降、かさぶたの上から薄くメイクが可能です。
Q. ダーマペンやフラクショナルレーザーとどう違いますか?
A. TCAクロスは深く狭いアイスピック型に、ダーマペン・フラクショナルレーザーは比較的浅く広いタイプに向くことが多いです。診察でクレーターのタイプを確認して提案します。
【皮膚科専門医によるTCAクロス解説のまとめ】
TCAクロスは、高濃度のトリクロロ酢酸を深いニキビ跡(クレーター)の凹み一点一点に塗布し、皮膚の自然な治癒反応によって凹みを目立ちにくくしていく治療です。特にアイスピック型のクレーターに用いられることが多く、複数回くり返すことで少しずつ改善が期待できます。費用は10箇所まで11,000円(税込)から、全顔55,000円(税込)まで。ダウンタイムとしてかさぶた・赤み・色素沈着のリスクがあります。
みのお花ふさ皮ふ科・美容皮膚科では、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医が診察のうえ、ニキビ跡のタイプに合った治療をご提案します。大阪・箕面・千里中央・茨木・池田エリアでTCAクロスをご検討の方は、お気軽にご相談ください。
未承認医薬品等についてのご説明
- 未承認医薬品であること……TCAクロスで使用する50%濃度のトリクロロ酢酸は、国内で医薬品として承認されていない薬剤を用いた自由診療(自費)です。
- 入手経路……医師の責任のもとで個人輸入した薬剤を使用しています。
- 国内承認医薬品の有無……同濃度・同用途で国内承認された医薬品はありません。
- 諸外国での安全性等にかかる情報……重篤な健康被害の報告は確認されていませんが、未承認医薬品のため予期しない副作用が生じる可能性は否定できません。
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