花房崇明のブログ
ジュベルックが効果的な肌トラブルとは
監修者 理事長:花房崇明 (はなふさ たかあき) [ 資 格 ] ・医学博士(大阪大学大学院) ・日本皮膚科学会皮膚科専門医 ・日本アレルギー学会アレルギー専門医 ・日本抗加齢医学会専門医 ・難病指定医 |
[ 所属学会 ] ・日本皮膚科学会 ・日本アレルギー学会 ・日本小児皮膚科学会 ・日本抗加齢医学会 ・日本美容皮膚科学会 |
ジュベルックが効果的な肌トラブルとは
今回は、その効果が広く注目されているジュベルック(Juvelook)について詳しく解説します。
1.ジュベルックとは?
ジュベルックは、韓国で開発された薬剤で、韓国やアジア ヨーロッパを中心に使用されています。
この薬剤は「ポリ乳酸(PDLLA)」と「非架橋ヒアルロン酸」を含み、コラーゲン生成を促進し、肌の弾力を改善したり、傷跡を修復させる作用があり、コラーゲンブースターとも呼ばれています。
ポリ乳酸(PDLLA)とは、ポリ(D,L-乳酸)の略称で、L-乳酸とD-乳酸のランダム共重合体です。
この物質は手術の時に使用する縫合糸としても用いられており、安心、安全な物質であり、医療や美容の分野で広く使用されています。
特に、PDLLAは柔軟性とコラーゲン生成促進効果があり、肌のハリや弾力を改善するために使用されます。
2.ジュベルックの効果
ジュベルックはコラーゲンブースターとしてコラーゲン生成を促進し、肌の再生を促すため、下記のような肌トラブルに効果があります。
・ニキビ跡のクレーター(凹み)
・毛穴の開き
・水疱瘡の跡や傷跡の凹み
・肌の若返り効果(弾力の向上、目の下の小じわや、ほうれい線などのシワの改善)
3.ジュベルックの投与方法
ジュベルックは顔などの皮膚の真皮内に投与する必要があり、主に「手打ち」とPotenza(ポテンツァ)マイクロニードルRFという器械で投与する2種類があります。
手打ちとは
医師が直接、注射針を用いて注射を行う方法です。この方法では、細かい調整が可能で、注入量や針の深さを調整し、局所的な肌の悩みに対応でき、特にニキビ跡の改善には効果的とされています。手打ちの場合は、目の下の細かい小じわやほうれい線などにも直接注射することが可能です。
デメリットとして、ジュベルックは硬い薬剤であり、また真皮内に何カ所も注射する必要があるため、麻酔クリームを塗ったとしても、手打ちの場合は痛みを伴うのがデメリットです。
Potenza(ポテンツァ)マイクロニードルRFとは
Potenza(ポテンツァ)という器械を使ったマイクロニードリング技術で、広範囲に均一に少量ずつ薬剤注入を行います。全顔など広い範囲の施術に適しており、ニキビ跡や毛穴の改善、肌全体の質感向上に効果があります。
手打ちに比べると痛みは少ないですが、手打ちの場合の様なピンポイントのニキビ跡への投与などは難しいです。
※ポテンツァをご希望の方は千里中央花ふさ皮ふ科までお問い合わせください。
4.ジュベルックのダウンタイム
手打ちの場合
1週間程度、薬剤が「シコリ」として触れたり、内出血が残ります。薬剤のシコリは徐々に吸収されていきます。
Potenza(ポテンツァ)の場合
1週間程度細かい針穴が残りますが、「シコリ」が残ったり、内出血が残ることは稀です。
5.ジュベルックの投与間隔・投与回数について
ジュベルックの投与間隔は、通常1ヶ月おきに3回の施術が1クールです。この3回の施術で、効果は約1~2年持続すると言われています。より良い状態を維持したい場合は、半年から1年に1回程度、メンテナンスとして注射を行うのがおすすめです。
価格など詳細は、千里中央院のHPをご参照ください。
実際の施術動画